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アンチドーピングについて
ドーピングとは
競技能力を高めるために薬物などを使用することです。ドーピングを禁止する理由は、次の4つがあげられます。

1.競技者への健康を害する
薬の乱用はリスクがあって、体を壊してしまう危険性もあるために禁止されています。

2.フェアプレーの精神に反する(不誠実)
スポーツ界はドーピングに対してはっきり反対していますので、大会に出場するためにはドーピング禁止規定を守ることが条件です。スポーツ界の参加資格としてみんなが守っている禁止規定を、自分だけこっそりと守ろうとしないでゆうりになろうとすることは、不誠実です。

3.反社会的行為(社会悪)
特に一流スポーツ選手は、一般の人々や青少年に対するモデルという役割があります。選手らが薬を使って一流になっているとすれば、必ずそれをまねする人も出てきます。人々は、選手らの活躍を期待し、応援してくれます。ドーピングしないと大会に参加したり、勝利できないようでは、スポーツ文化は崩壊してしまいます。

4.スポーツの固有の価値を損ねる
2003年に制定された「世界アンチ・ドーピング規定」の中には、ドーピングがスポーツ固有の価値を損なうから禁止すべきだと示されています。そのスポーツ固有の価値には、「倫理観、フェアプレー、誠実、健康、優れた競技能力、人格と教育、喜びと楽しみ、チームワーク、献身と真摯な取り組み、規則・法規への敬意、自他への敬意、勇敢さ、共同体・連帯意識」があげられ、これらの価値がスポーツの中でまた、スポーツを通じて培われることが期待されています。

*「アンチ・ドーピングガイドブック2006」より引用


このようなことから、次のような活動が実施されています。
■禁止リストの作成
禁止物質・方法を示したもの

■ドーピング検査
競技会ドーピング検査…競技終了後に実施されるもの
競技外ドーピング検査…提出された練習場所や宿泊場所の居場所情報をもとに抜き打ちで実施されるもの
*検査によりドーピングが行われたことが立証されると、制裁期間中は、競技会への参加はできなくなります。

■禁止薬物の治療目的使用の適用措置(TUE)
*禁止物質・方法であっても、事前に所定の手続きによってTUEがみとめられれば、例外的に使用することができます。
*禁止薬物リストや禁止薬物の治療目的使用の適用措置申請書については下記より取得することができます。
・日本アンチドーピング機構(http://www.anti-doping.or.jp/


スポーツ医・科学Q&A

            
スポーツ傷害の予防法について教えてください。
スポーツ医学で一番のテーマです。総論ではなくて、各論的なポイントをまとめてみました。
 
今まで、スポーツ傷害予防というテーマに対して、100年1日が如く言われてきた、ウォーミングアップやクーリングダウンの奨励、オーバーユースの回避、フォームの矯正、環境や道具の整備等々。このような総論的な曖昧な指導では、この領域はあまり期待できません。今までとは違った発想で現場と医療サイドが臨まなければ、この分野に進歩はありません。
 
まず、人は構造的に4足構造であるにもかかわらず2足運動をしていること。そして、そのことがほとんどの傷害発症の根本的な原因であることを頭に入れるべきです。2足歩行でいられるのは赤ん坊時代の激しいトレーニングのおかげなのです。赤ん坊時代の体重1s当たりのトレーニング負荷量は計りしれないものがあります。だから、赤ん坊は疲れてこてんと昼寝をして、疲れが取れたらまた起き上がっておっぱいを飲んで、トレーニングを始めます。この激しいトレーニングのおかげで2足歩行が可能になります。その後は成長と共にそこそこ体を支える筋力も備わりますが、2足でのいろいろな動きを支える充分の筋力とまではなりません。体で支える筋力、つまり体幹を支える腹筋、背筋、骨盤筋の力が不足した状態で成長していきます。この段階で意図的に体幹の筋力を向上させる努力とすれば問題は起こらない(傷害は発症しない)のですが、技術練習主体で、基礎的な体幹筋力増強の訓練を怠ると、さまざまな四肢のスポーツ傷害が発生します。
 
例えば、疲労骨折は強い選手の走り過ぎと誰もが思っていますが、そうではありません。体を支える筋力が足りないから疲労骨折が生じるのです。また、野球肘傷害であっても投げ過ぎが主因ではありません。体軸を維持する力がないから、上体が突っ込んで肘傷害を引き起こすことが多いのです。だから、肘だけに焦点がいってしまうと、野球肘傷害は決してよくありません。体幹の筋力アップを目指してこそ肘は良くなります。臭いトイレ対策で、今までの治療方法は蓋をするだけのような気がします。根本的な対策が肝要です。以下の要点をまとめてみました。御参照ください。
            
過去のスポーツ医・科学Q&A
■ 体協ふくおか90号より →PDFはこちら


県内スポーツドクター紹介

福岡県内では現在、125名が(公財)日本体育協会の公認資格を取得し、スポーツドクターとして活動しています。
*連絡先・専門分野については、(公財)日本体育協会のホームページを御活用ください。
(公財)日本体育協会 スポーツドクター紹介(http://www.japan-sports.or.jp/doctor/

 

 

Tel 092-629-3535 Fax 092-629-3536